シイタケのうま味、生徒に伝授 内子で料理教室
内子特産の干しシイタケを使った料理を、地元女性グループが中学生に伝授する「しいたけ料理教室」が9日、愛媛県内子町寺村の小田中学校であった。干しシイタケ入りすり身を揚げる「じゃこきのこ」をはじめ、テーブルにはうま味あふれる逸品がずらり。家庭科室は豪華バイキング会場となった。
先生役は町内林業家女性でつくる林研グループ「やまもんも」の5人。内子町や大洲市は県内干しシイタケの約7割を生産するが、生産量は担い手の高齢化や価格低迷で1970年代の約5分の1まで低下。やまもんもは消費拡大を目指し料理教室を開いている。
この日は1年生の全14人が参加。刻んだ干しシイタケを、炊き込みご飯、ハンバーグなど各種メニューに混ぜて調理した。中でも「じゃこきのこ」は大洲市の女性が考案し、2015年の第28回きのこ料理コンクール全国大会で最優秀の林野庁長官賞に輝いた地元料理。すり身の中に干しシイタケを入れキノコ状にして揚げる手順を、生徒は面白がって進めた。